駐車場経営を仲介業者に委託すると手数料はどれくらいが相場なの？

駐車場経営を全て個人で行うというのは、駐車場の形態にもよりますが困難を伴うことが多く、トラブルへの対応も難しくなります。したがって、駐車場経営では仲介業者への委託が一般的に行われています。

当然ながら仲介業者も仕事として委託業務を行っていますから、契約が取れたら手数料を取るわけです。その手数料は業者によって様々ですが、一般的にいくらぐらいが相場なのでしょうか。

契約時と月々の管理費用がかかる

月極駐車場の管理を委託する場合、手数料は契約発生時と管理費の二つが発生します。

新たに駐車場の契約者が出た場合、まず駐車場利用料金の1ヶ月分が手数料となり、以降毎月の駐車料金の7～20%程度が管理費となります。

契約時の駐車料金1ヶ月分は業者によらずほぼ固定で、管理費は業者によってばらつきがありますがおおむね10%前後が相場だと思っておくといいでしょう。

安すぎる業者に注意

もちろん手数料は安いに越したことはないとお思いかもしれません。

しかし、仲介業者は手数料を対価として管理作業を行っていますので、手数料があまりに安い仲介業者では不安があります。

基本的に何も問題が起きなければ仲介業者の質によらず問題なく管理運営が行われる事と思いますが、ひとたびトラブルが起きたときに、手数料が安い仲介業者では全くトラブル対応を行ってくれない可能性があります。

トラブル応対など管理がしっかりとした業者を選ぶ

駐車場の管理運営以上にトラブルへの対応、特に法的対応は個人では非常に難しいです。

そのあたりの対応をしっかり行ってくれる体制のある仲介業者を選ぶ必要があり、トラブル応対は手数料の安さよりも優先して考えなければなりません。

土地を貸す場合は手数料はない

なお、仲介業者に管理を委託するのと駐車場経営会社に土地を貸すのとは全く異なります。

仲介業者への委託はあくまで契約した管理業務を任せるに過ぎず、基本的に駐車場の経営の責任は自分が負います。

しかし、駐車場経営会社に土地を貸した場合は全て経営会社が開設のための設備投資・設置から経営までを行いますので、オーナーが契約後に行うことは一切ありません。

まとめ

適切に運営し大きなトラブルもなければ基本的に仲介業者へ業務委託をするにとどめた方が収益は良いです。

ただし、その分手間や管理のための時間は必要になりますので、あくまで副業として経営を行い本業の収入の足しにしたいというだけならば、土地を貸した方がいい場合もあります。

事前にどちらが良いかを考えた上で適切な選択肢を選ぶようにしましょう。